とりす工法

カワセミ・ヤマセミの営巣支援システム

とりす工法


【とりす工法開発経緯】

とりす(鳥巣)工法の主な対象の鳥はカワセミ・ヤマセミです。カワセミ・ヤマセミは、ほぼ日本全国に一年を通じて住んでいます。しかし最近では河川などにおいて、営巣場所である垂直に近い、自力で掘ることのできる土の露出した土手や崖が無くなっています。そのため、営巣場所が不足し、多くのカワセミ・ヤマセミの繁殖が困難になっています。また多くのコンクリート擁壁が施工され、土の露出した土手はほとんどなっくなっているのも現状です。

これらの問題を解決するため、新設されるプレキャストコンクリート擁壁にカワセミの場合は直径5cm程、ヤマセミの場合は12cm程の穴を設け、その背部に営巣する事の出来る「土柱ブロック」をセットして、繁殖を支援するシステムをここに開発しました。それが営巣支援システム「とりす(鳥巣)工法」です。

 

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【とりす工法の特徴】

新設されるコンクリート擁壁を利用して営巣システムを提供するため経費がほとんど掛からず、環境にやさしい構造物となります。また、営巣用土柱ブロックを使用する事で煩雑な営巣部分の材料チェックや施工管理を行なわなくてよくなります。

パック化された土柱ブロックを取り付けるだけで確実な性能が確保されます。そして対応可能な擁壁の種類は、L型擁壁、逆T型擁壁また、テールアルメなどの補強土壁工法と多岐に渡ります。表面がコンクリートなので、土が露出した崖の様に雨水による浸食が少なく営巣機能が長期間維持されます。

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【とりす工法設置方法】

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カワセミ用土柱ブロック【設置基準】

  • 外敵の侵入を防ぐ目的から、巣穴を設置する高さは地上から2±0.5m程度確保するのがよい
  • 同様の目的から巣穴の周囲は、0.5m〜1m以上の垂直な滑面部を確保するのがよい
  • 同様の目的から巣穴の上部は、0.5m〜1m以上の垂直部を確保するのがよい
  • 巣穴を保護する目的から上部には根を深く張る樹木を植えないようにするのがよい
  • 巣穴の前3m前後の距離に親鳥の給餌や雛が巣立つときに利用するとまり木を設置するのがよい
  • 土柱ブロックの設置する個数は擁壁の規模にもよるが3か所程度以上設置するのがよい
  • コンクリートブロック部分の穴の径は50〜60mmの間とし、10°程の勾配を設けるのがよい
  • 又地元専門家の方々のアドバイスをもらう事もお勧めします。

 

ヤマセミ用土柱ブロック【設置基準】

  • 崖の巣を調査した結果から、巣穴を設置する高さは地上から5〜10m前後の位置に設けるのがよい
  • 同様の目的から巣穴の周囲は、0.5m〜1m以上の垂直な滑面部を確保するのがよい
  • 同様の目的から巣穴の上部は、1m〜2m以上の垂直部を確保するのがよい
  • 巣穴を保護する目的から上部には根を深く張る樹木を植えないようにするのがよい
  • 巣穴の前3m前後の距離に親鳥の給餌や雛が巣立つときに利用するとまり木を設置するのがよい
  • 土柱ブロックの設置する個数は擁壁の規模にもよるが3か所程度以上設置するのがよい
  • コンクリートブロック部分の穴の径は120〜130mmの間とし、10°程の勾配を設けるのがよい
  • 又地元専門家の方々のアドバイスをもらう事もお勧めします。
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